様々なメディアでメタバースが取り上げられる機会が増え、VRChatなどのVRSNSと呼べるジャンルも盛り上がっています。
今回はその中でも、スマホからの参加も可能でQuest2やPCVR、デスクトップユーザーが同じ場で体験ができる点が特に魅力的な「cluster」についてレビューしていきたいと思います。
後から追加された要素にも触れつつ、clusterの強みや気になる点も合わせてお話ししていければと思います。
アバター作成や画面共有機能も取り上げていきますので、ぜひ楽しんでいってください!
私は2018年からサービスを知っていましたが、2020年8月に初ログインしました。この時期はフルトラッキング(全身を動かせるようにすること)を始めた頃で、clusterでも試してみようと思ったのがきっかけです。
当時はトラッカーを購入した勢いで乗り込んでみました!全身動かせると楽しいですね。しばらく前に3.0に買い替えたので個人的に旧バージョンが懐かしく感じる頃です。
初ログイン時に撮影した写真です。見た目以上にテンション上がっていますよ!当時は一定の制限を満たしているVRMをアップロードできました。現在は無制限となっています。
・様々なワールドやイベントがあり、他のユーザーとお喋りをしたりゲームができるバーチャルSNS
・スマホからでも手軽に遊べる初心者向けメタバース
・ワールドやアバターの自作機能等、初心者でも作る体験ができる
clusterとは
clusterはユーザーが作成したワールドで交流、ゲームをしたり、企業が開催するイベントが行われたりする「バーチャルSNS」です。
近年の流れを受けて「メタバースプラットフォーム」とも名乗っています。
サービス当初の内容としては、ライブイベントが多かった印象です。イベント一覧を見ていると有料のライブ等がちらほらと見受けられました。
当時は多くのユーザーが集まることができるVRサービスが少なく、指定アバターのみで参加する形で制限を設けることで多人数参加が可能なサービスがclusterというイメージでした。
現在はアバターアップロード機能があり、VRMというファイル形式のデータがあれば自分のアバターが利用可能となっています。
VRMとは何ぞや?という方はこちらの記事で紹介しているので、ご覧ください。
当初はワールドもそこまで多くなく、ゲームワールドの作成イベントが行われるようになってから数が増えていったと感じました。こちらからclusterを体験してみるのもおすすめです。
【エントランス】「clusterゲームワールド杯」本選出場ワールド
Cluster GAMEWORLD CENTER
また、本サービスで有名なものだとバーチャル渋谷があります。最近数が増えてきたバーチャル都市の1つですが、こちらで各種バーチャル都市について詳しく紹介していますよ。
スマホ、Quest、PC等多様な方法でログイン可能!
clusterの特徴として、ログイン方法が豊富という点があります。
スマホ、デスクトップ、PCVRに加えてQuestにも対応したため、多くのユーザーが参加可能になっているのが魅力的です。
さらに、どのデバイスでも同じサーバーで遊べるのも大きな利点です。スマホとPCVRが同じように会えるのは、他には無い強みですね。
アカウント登録方法
clusterをプレイするためにはアカウント登録が必要です。
・Webから登録する場合
Webから登録する場合は以下のclusterの公式ページ右上の「ログイン/新規登録」からアカウントを連携して登録します。
連携アカウント選択後は、ユーザーIDとcluster内での表示名・アイコンを設定して登録完了です!
・スマホから登録する場合
Cluster(クラスター)
Cluster, Inc.無料posted withアプリーチ
1.clusterアプリをストアからインストールして起動
2.「はじめる」を選択してcluster内での名前を設定して「次へ」をタップ
3.アイコンを設定し、必要に応じてアカウントを連携
・Quest2から登録する場合
1.Oculusアプリもしくはストアからclusterをインストール
2.起動するとログイン画面が表示されるため、他の方法と同じようにアカウントの連携等で登録する
Quest2へと対応した際に、詳細なお知らせが公式で発表されています。
アバター作成機能
ホームワールドにある「アバター作成」の看板を選択すると、アバター作成機能を利用できます。私の左にあるやつですね。自分のアバターが無い方はこちらで自作できます。
初めてプレイされる方はこちらで自分のアバターを作ってから、探検に行ってみるのも良いでしょう。
用意された髪型や服装、目や鼻の調整等が可能になっています。こちらでアバターの見た目の幅を出すこともできそうです。
自動機能を使うと髪型と服装をランダムで設定できます。とりあえず適当なアバターを作りたい人はお試しください。
なぜか髭のバリエーションが多いので、バーチャル世界ではレアなおじさまを作ってみました。たぶんVRの世界では滅多に見ないタイプの見た目だと思われます。
ワールドクラフト
ワールドクラフトはclusterの中で、誰でも簡単にワールド作成できる機能です。家を作ってみたり家具を利用してアトラクションを用意するのも面白いですよ。
作成したワールドは公開して誰でも遊べるようにできます。
ワールドクラフトについてはこちらで詳しく紹介しています!
画面共有機能
clusterには画面共有機能も存在し、上記のようにPC画面をスクリーンに映すことが可能です。今回は本ブログの記事を試しに表示してみました。発表ごとにも活用できそうです。
特別な方法を使わず、用意されている機能でこういったことができるのは嬉しいですね。
エモート機能
エモート機能もあり、アイコンがアバターの上に表示されるだけではなくモーション付きで動いてくれるようになりました。これはなかなか良いアップデートですね!
ワールドに入ってみよう
clusterのホームページやアプリ内にある「ワールド」という項目から、ワールドと呼ばれる場所を選択できます。気になるワールドが見つかったら、「遊びに行く」を選択することでそのワールドを訪れることが可能です。
初めての方は「初心者におすすめ」記載の公式ワールドを探索したり、「Cluster Lobby」で交流してclusterを体験してみるのがおすすめです。
ちなみに、「新しいサーバーで遊ぶ」を選択すると新しいサーバーを作って個別で招待した人のみが参加できるプライベートワールドを作成できるので1人で過ごしたい方はこちらを利用してみてください。
同じように「イベント」からは現在開催中のイベント用のワールドに参加することも可能です。同じく「会場に入る」を選択すればOKです。こちらでは、開催前のイベントを確認することもできます。
バーチャル空間では、会場に行くのもリアルと比べると一瞬です。様々なイベントが開催されており、公式イベント以外にもユーザー主催のイベントが多岐に渡ります。
2020年8月にはポケモンバーチャルフェストというイベントもありました。この頃にこういったイベントが開催されるのは珍しかったので、とても記憶に残っています。
イベント期間中に少しずつアトラクションが解放され、遊ぶ場所が増えていくのが特徴的でした。観覧車がファイナル床(床だけが動いてプレイヤーは追従しないため置いて行かれる)だったのも良い思い出です。
良かった点
始めるためのハードルが低い
やはりスマホからログイン可能な点は大きいです。他のVRSNSではPCもしくはVR機器が必要ですし、スマホやPCのみのメタバースも多いのでこの点は誰でも参加しやすいという点ではありがたいですね。
その中でclusterはスマホで参加可能かつVRやPCも含めて同じ場所にログインできるというのは他サービスには無いメリットです。
既にVRでプレイしている方が他の人に勧める場合でも、スマホが選択肢にある分他サービスより誘うハードルが低い点はありがたいですね。
バーチャル世界がどんな場所なのかをスマホからclusterを見学してもらって、それからVRを誘ってみるというのもありかと思います。
日本語に対応
同じバーチャルSNSであるVRChatと大きく異なる点として、日本語でサービスが行われているという点があげられます。
やはり英語のみだと敷居が高いと感じる方もいるため、日本語で利用できる点はそういった場合でもありがたいですね。
気になった点
他VRSNSよりマイクオフの人が多い
他のVRSNSと比べるとマイクオフの方が少し多い傾向があるように感じました。喋るだけが遊び方ではありませんが、誰かと話すことをメインの目的として入る場合は注意が必要です。
理由としてはいくつか考えられます。
・開始時にデフォルトでマイクがオフになる(初心者がマイクオフに気が付かない)
・スマホの本体性能の問題でマイクを積極的に利用できない
最近はQuest対応のおかげでVRユーザーが増えたため、以前よりお話できる方が多くなった印象です。
誰かと交流したい場合は、公式のワールドやイベントを活用してみるのが良いかもしれません。時間帯によっても人の多さが変わって来るので、いなさそうであれば夜の時間帯に行ってみるのもありです。
まとめ
今回はバーチャルSNSのclusterを紹介しました。最近はcluster独自の要素も増えてきており、他には無い強みが出てきていると思いました。
全体的に初心者向けの便利な要素が豊富という印象です。
ワールドクラフトによる自作ワールドの作成ができ、アバターもゲーム内で作成できる機能があります。さらに、イベントと通常ワールドがメニュー上で別れているため、何か参加したいイベントがある場合にも探しやすいのは嬉しいですね。
メタバースに興味がある人が最初に入る空間として、おすすめしやすい世界ではないでしょうか。
少しでもclusterが気になった方の参考になれば幸いです!