近年VRに関連する様々なゲームやサービスが展開されていますが、
その中で「VRM」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
「VRMと言われても何なのか良く分からない…。」、「アバターのことなのは知っているけど何ができるの?」そういった方向けの記事になります。
VRMを使用している分かりやすい例をあげると、「Beatsaber動画」でしょうか。アバターが画面上で動いていますが、このアバター部分がVRMになります。
Beatsaberの動画を撮りたいと思ってVRを始めた人にはぜひ知っておいてほしい内容です。VRを活用してできることの幅が広がりますよ。
今回はVRアプリケーション向け3Dモデルデータ「VRM」についての初心者向け解説と、VRMでできることをまとめたいと思います。
意外とと知られていないVRMの使い方があるかも?
VR以外の方法でも3DモデルをPC画面に表示してVtuberのようなこともできますよ。
VRMを活用して楽しいVR生活を送りましょう!
VRMとは
VRMとはVRアプリケーション向けの誰でも利用できる3Dモデルの種類であり、様々なアプリケーションで使用されています。
VRMは「.vrm」というファイル形式になっており、これらを対応するアプリケーションで読み込むことで3Dアバターを使用できます。
VRMを一つ持っていればそれらを複数のアプリケーションで利用できるので、色々な遊びができるようになります!
VRMのデータ自体に権利情報を設定できるのも特徴です。
「アバターに人格を与えることの許諾範囲」、「商用利用の許可」、「再配布・改変に関する許諾範囲」などがあります。
VRMで何ができる?
まずはVRMでできることをいくつか紹介します。
・clusterでアバターとして使用
・THE SEED ONLINEにアップロードして複数のサービスで利用する
・VRM対応ゲームで読み込んでゲームキャラクターとして使用
・VRMを使ってポーズをとってみる
・VRM対応のモーションキャプチャーソフトを使ってVRや3Dで動く動画を撮影
・VRM対応のモーションキャプチャーソフトを使ってVtuberになる
並べてみるとけっこう色々できますね。それぞれについて簡単に解説します。
clusterでアバターとして使用
clusterはライブなどのイベントや、ユーザー作成のワールドで遊んだり交流できる「バーチャルSNS」です。
VRMをアップロードすることでアバターとして使用できます。
clusterはスマホ、デスクトップ(パソコン単体のこと)、VR(Questも対応)と様々な方法でログインできるので、VRMで遊ぶ入門としてもおすすめです。
【clusterの紹介記事】を作りました!clusterについて知りたい方はこちらから。
簡単に自分のワールドが作成できる「ワールドクラフト」機能もあります。
様々なワールドを探索してみるのも楽しいですよ!こちらの記事では多数のバーチャル都市を紹介しました。clusterからはバーチャル大阪とバーチャル渋谷が登場しています!
THE SEED ONLINEにアップロードして複数のサービスで利用する
THE SEED ONLINEについてはこちらの記事で解説しています。
さらにTHE SEED ONLINEでアバター(キャラクター)を購入すれば対応サービスでそのまま使用できます。こちらは無料で配布されているアバターも多いので、VRMの体験として活用できます。
VRM対応ゲームで読み込んでゲームキャラクターとして使用
車を投げてビルを破壊!ものを拾って攻撃したり投げたりして破壊しまくるゲームです。連続攻撃でコンボを繋げてスコアを稼ぎましょう!
VRM読み込みでアバターだけでなく、武器なども読み込んで使えるアクションPRGです。今回はサンプルの氷の剣を持たせてみた画像になります。
時間できたらちゃんと遊んでみたいですね。
【VRM ゲーム】FantasySeed【オープンワールドアクションRPG】
上記2つの製作者の方は、他にもVRM対応ゲームを出しているので気になったら要チェックです!
他にも色々なゲームがあり、VRoid Hubからの読み込みであればさらに対応しているサービス、ゲームは多くなります。自分でも対応ゲームを探してみてください!
VRMを使ってポーズをとってみる
「VRM Automatic Photographing」は、VRMを読み込んでポーズを選択することで好きなポーズで遊べます。
画像左のようなおもしろい格好もあります(服装の関係で色々崩壊するので、画像は無しです。自分で試してみてね!)
さらにすごい点として、写真マークをクリックして撮影した画像は透過画像(背景が透明な画像のこと)になるので素材にすることも可能です。
実は、今回のアイキャッチ画像(記事冒頭にある画像のこと)はこちらで作った透過素材+VRChatで撮影した風景を合わせたものになっています。かなり便利な機能ですね!
BOOTHからダウンロード可能です。以下のURLで配布されています。
VRM対応のモーションキャプチャーソフトを使ってVRや3Dで動く動画を撮影
例として「バーチャルモーションキャプチャー」を紹介します。
VRMを読み込んで、キャリブレーション(VR機器とアバターの位置を合わせること)をするとPC画面上にアバターが表示されます。
VRでの動きが反映されるので、その画面をうまくゲーム画面と合成することであら不思議。なんとVRでの動きをそのままゲーム画面に再現できちゃいます!
別のゲーム画面と合成するとその場にいるような感じになるのも面白いです。
「BeatSaber動画の録画といえばこれ!」といった感じなので、興味のある方はぜひ使ってみてください。
こちらはBOOTHでダウンロードでき(無料)、pixivFUNBOXの方で製作者の方を支援(有料)することで先行リリース版がダウンロード可能です。
以下のURLからダウンロードページに移動できます。
VRM対応のモーションキャプチャーソフトを使ってVtuberになる
VMagicMirrorでは、VRMを読み込むことでそのキャラクターをデスクトップ(PC画面上)に置いて楽しめます。
自分のマウスやキーボードの動きを反映してくれるのが特徴です。
Webカメラを利用したトラッキングやリップシンク(マイクありで話すと口が動くこと)にも対応しています。
ゲーム画面を組み合わせることで、録画ソフトを使ってPCゲームをプレイする様子を録画、配信することが可能です。
こちらは位置の調整が簡単なため、画像に合成するのもやりやすいです。
友達と遊戯王マスターデュエルをした時の画像に合成してみました。
盤面にツッコミどころが多いぞ!
VRを使わない時でも3Dアバターで配信しやすいですね。キーボード・マウスの動きが反映されるので、作業系の配信でも活用できそうです。
VRMの入手方法
最後に「VRMってそもそもどこで手に入るの?」という疑問にお答えします。
主な入手方法は以下の通りです。
1.Boothなど、アバターの販売サイトから購入する(VRMが含まれている場合)
2.VRoidを自作または他の人の利用OKとなっているアバターを用意してVRMファイルを生成
3.持っているアバターのデータをVRMに変換(Unityと変換アプリのUniVRMが必要)
4.THE SEED ONLINEでキャラクターを購入(対応サービス内でのみ使用可能、無料のものが多い)
Boothなど、アバターの販売サイトから購入する
アバターを販売しているサイトから、VRMファイルが含まれたアバターを購入するのがこの方法です。必ずしもVRMが含まれているわけではないので、内容の確認はお忘れなく。
その中でも代表的な販売サイトが「BOOTH」になります。
アバター以外にも様々なものが販売されているため、「VRChat アバター」などで検索して条件を絞って検索すると良いでしょう。
アバターの場合は基本的に有料になりますが、VRMファイルを対応サービスで読み込めばそのまま使用できます!
VRoidを自作または他の人の利用OKとなっているアバターを用意してVRMファイルを生成
今回の説明のため、VRoidで簡単に作ってみました。始めて使いました。VRChatにおける歴代の私(joni_momonga)の要素を混ぜた感じにしています。
VRoid(正式名称:VRoid Studio)は、人型の3Dアバターを作成できるフリーの3Dモデリングソフトです。
用意されている髪型やパラメーターなどを設定して、キャラクタークリエイトのような感じでアバターを作成できます。
こちらで作成したアバターは「VRMエクスポート」からVRMを作成できます。さらに「VRoid Hubへアップロード」をすればアバターを公開したり、VRoid Hubに対応したゲームなどでアバターを使用することができます。
持っているアバターのデータをVRMに変換
アバターは持っているけどVRMが無い場合にはこちらの方法で対応します。私の場合はこのパターンになります。
アバターの利用規約に「本データを別形式ファイルに変換することを許可します。」といったような条件が記載されていることを確認しましょう。
VRMに変換=別形式ファイルに変換となるため、許可されていないアバターでは行わないようにしましょう。
こちらは単独で記事になるレベルの話になってしまうので、今回は紹介だけとします。
VRChatなどのアバター・ワールドアップロードにも使われる「Unity」と、アバターをVRMに変換するために必要な「UniVRM」を使用します。
THE SEED ONLINEでキャラクターを購入
THE SEED ONLINEについては先程も紹介した以下の記事を参考にしてください。キャラクターを購入すると対応サービスで使用できます。
キャラクターをダウンロードしておくことで、バーチャルキャストなどで使用できます。
バーチャルキャストについても以下の記事でレビューしているので、気になったら見てくれると嬉しいです。
まとめ
「VRM」とは何か、「VRMはどんなことができるの?」というのを紹介しました。
気になったらそれぞれのアプリについても調べてみてくださいね。
VRMがあると色々な遊び方ができるので、ぜひ自分の楽しみ方を見つけてほしいです。
VRについて気になった場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
【ZyberVR】置いて充電&付けて便利な2つのVRアクセサリーをレビュー【PR】
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